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衛生士ブログ―DH宮本


2016.09.08

​こんにちは!今回ブログを担当します宮本です。

9月にはいりましたがまだまだ暑い日が続きますね!

秋の気配は感じられません…。
先日インプラントを入れられている患者さんにインプラントは人工物だから何もしなくていいと思っていた!と言われてビックリしました‼︎

そこで今回はインプラントと天然歯の違いをお話ししたいと思います。

①歯根膜がない

天然歯(自分の歯)は歯根膜といって、歯と骨の間に約0.2mmのクッションの役目をする繊維があります。矯正をした時に歯を噛んだりして力が加わると動くのはこのためです。インプラントは骨と直接結合するため、このような緩衝作用がありません。このために、噛んだ力はダイレクトに骨に伝わります。わずかな噛み合せの当たりも、インプラントにはかなりのストレスになってしまいます。噛み合せの調整は、クッションがある天然歯と比較するとさらに繊細さが必要とされます。

②血液供給が少ない

天然歯の場合、歯肉・骨・歯根膜からの血液供給がありますが、インプラントは歯根膜がないために歯肉・骨からのみのため、インプラントは天然歯と比べて血液供給が少ないです。血液供給が少ないということは、好中球の出現が乏しいため感染防御機構が天然歯と比べて弱いといえます。

③水平的な繊維が存在する

歯肉と歯根は線維により付着しています。

天然歯の場合は歯根面に対して垂直的な線維(図:青色の線)により強固に付着しています。

しかし、インプラントの場合は線維が歯根面に対して水平的に付着しています。

この水平的な繊維の付着は比較的に弱いため、剥がれやすく、炎症が深部へ起こりやすい状態になっています。
このようにインプラントは天然歯と比べると弱い部分もあります。インプラントは人工物のためむし歯にはなりませんが、「インプラント周囲炎」といって歯周病と同じ歯周病菌に感染してしまう可能性はあります。そのためインプラントは埋め込んで終わりではなく、天然歯より、より注意深く定期検診を行って、噛み合わせの確認や歯肉の検査などをしていく必要があります。樹モール歯科ではインプラントのメインテナンスも行っています。6ヶ月に一回は検診に行きましょう‼︎