2018.11.14
みなさま こんにちは 歯科衛生士の天野です。今回は小学生高学年の歯のみがき方についてです。
小学校生高学年ともなると、思春期も始まり多感になってくる時期です。ひとりで出来ることも増えてきますが、まだまだ歯みがきの技術には未熟なところもあります。永久歯に生え変わる最終段階のこの時期は、むし歯のリスクも高く、予防を家族単位で行う必要があります。
一般的に小学校高学年になる10歳~12歳ころまでに、すべての永久歯が生え揃ってきます。もちろん個人差はありますので、多少時期が前後しても気にする必要はありません。生え揃う前の乳歯と永久歯が入り混じった生え変わりの時期を、混合歯列期と呼びます。生え変わりのタイミングで歯並びが変わって重なったり曲がって生えてくるなどして、歯列に悪い影響が現れることも少なくありません。そうなりますと矯正治療が必要になります。生え変わってすぐの歯は表面がやわらかく、むし歯になりやすい時期です。フッ素の入った歯みがき粉を使用したり定期検診でフッ素を塗ってもらいましょう。高学年になると行動範囲が広がってお小遣いなどでお菓子を買って食べることも増えてきます。すべてを見張ることはできませんが、どんなおやつを食べているのか、時々確認することが大切です。みがき方については、今までお伝えしてきたことと変わりはありませんが、ひとつポイントとしては乳歯のいちばん奥の歯が揺れてくると、間に食べ物が挟まったりするので、それがきっかけとなり、6歳臼歯の手前の部分がむし歯になることが非常に多いです。それなので、そういう時はデンタルフロスを通して、取るようにして下さい。むし歯になるだけでなく歯肉炎にもなってしまいますので注意が必要です。
中学生になるまでにできるだけ自分自身できれいに磨けるようになって欲しいですね。中学校に入ると部活なども加わり食べる量も増え、忙しくなりますので、それまでにひとりできれいに磨けるようになっていないとむし歯が増えますし、歯肉炎にもなっていきます。ですから高学年になり、仕上げみがきはもういいかなと思っても週に1回でも2回でもできるのであればやってあげて下さい。やらない日でも磨いたかどうか声がけをして下さい。だんだん手がかからなくなりますが、見まもっていってあげて下さい。よろしくお願いします。