2019.06.12
こんにちは!歯科衛生士の宮本です!
毎年6月4日から10日までの1週間は歯と口の健康週間です。テレビでも歯磨きや歯磨き粉について取り上げられているのをいくつか目にしました!
さて今回は「初めての歯磨きと歯磨き粉はいつから使う?」についてお話したいと思います。
まず歯磨きですが、歯磨きは歯が生えてきたら始めるようにしましょう。一般的に、乳歯は生後6カ月から9カ月頃に、前歯から生えはじめます。歯の生える順番や時期には個人差があり、下の前歯から生えることが多いですが、上の前歯から生えることもあります。
歯磨きは最初から歯ブラシでゴシゴシ磨く必要はありません。1日1回、ガーゼで歯をやさしく拭いてあげるところからはじめましょう。
慣れてきたら、徐々に赤ちゃん用のやわらかい歯ブラシに移行していきます。
そして子供自身が歯ブラシを持ちたがったら、いつでも赤ちゃん用の歯ブラシを持たせてあげてください。ただし、歩きながら歯ブラシを持つのは喉の奥をついてしまう事故につながるので注意が必要です。心配な場合は喉突きを防ぐため、ブラシの下あたりにプレートやリングが付いた歯ブラシもあります。
2歳くらいになったら、少しずつうがいの練習をしていきましょう。ひとりでうまく、がらがら・ぶくぶくできるようになったら、いよいよ歯みがき粉のデビューです。
なぜこの手順を踏むのかというと、歯みがき粉を使ったあとに、飲み込まないでうまく吐き出せるようになるためです。
歯磨き粉のメリットとデメリットは?
歯磨き粉を使うメリットは、フッ素による虫歯予防が挙げられます。フッ素には、歯の表面にある歯質を強化し、カルシウムやリンといった成分を再石灰化する、歯垢の酸生成を抑制するなどの効果があります。
一方デメリットですが、歯磨き粉を使用して歯磨きを行うと、泡がたくさん出るので歯が明瞭に見えない、泡が出たことできちんと歯磨きをした気持ちになって汚れが残ってしまいます。
歯磨き粉はあくまで虫歯予防の一助であり、もっとも重要な事は、歯ブラシで機械的に歯垢を除去すること、甘いものダラダラ食べないことです。
甘い物を食べ過ぎないよう気をつけたり、丁寧に歯磨きをするといったことができていれば歯磨き粉を使用しなくても虫歯を予防することができます。
幼い頃から歯磨きをする習慣を身につけ、将来もお口の健康を保っていけるようにしましょう。
最後に…乳歯は大人の歯よりやわらかくエナメル質も薄いため、虫歯が進行しやすいです。「乳歯が生えてきたら歯医者さんに通う」と言う事も覚えておいてください。
虫歯の発見は、早ければ早いほど治療期間も短く、子どももストレスを感じずにすみます。定期的に歯医者さんへ連れて行くことを面倒だと思わず、定期検診をしてフッ素塗布もしましょう!