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衛生士ブログ-DH宮本


2017.08.07

​こんにちは!今回ブログ担当の歯科衛生士の宮本です。梅雨明けしたにもかかわらずお天気の良くない日が続いていますね…。

さて今回は仕上げ磨きについてお話します。「仕上げ磨き」とは、基本的には、子供が自分で歯磨きをした後に、大人が歯ブラシを持って子供の歯を磨くことです。

自分で歯ブラシを握れるようになっても、小さい子供は歯の隅々まできれいに磨くことはできません。食べかすや歯垢が残っていると虫歯になってしまうため、仕上げ磨きで子供の歯を清潔に保つ必要があります。

ママやパパが仕上げ磨きをすることで、子供の口の中の様子をチェックすることができ、歯が生えてきた、抜けそう、といった状態を知ることもできます。

仕上げ磨きを始める時期ですが、子どもがスプーンなどを自分で使えるようになったり、ハブラシをしっかり持って自分の口の中に入れることができたら、仕上げ磨きも一緒に始めましょう。

この時期は自分では上手にできませんが、口にハブラシを入れているだけでも、歯磨きを習慣づけることに繋がりますので、自分で歯磨きをさせることが大切です。

子どもが歯磨きしている間は見守り、終わったらほめてあげましょう。
◎仕上げ磨きのコツ

1、前歯

くちびると歯ぐき(歯肉)をつないでいる「スジ」(上唇小帯と言います)の部分にハブラシが当たると子どもが痛がり、歯磨きを嫌がる原因になってしまいます。                                       上くちびるを持ち上げて、歯と歯ぐきの境目が見えるようにし、ハブラシを持っていない方の人差し指の腹で上くちびると歯ぐきをつないでいる「スジ」部分を隠して、仕上げ磨きをしてあげましょう。

2、奥歯

奥歯はハブラシを奥から前に動かしましょう。乳歯は奥歯が2本なので手早くできます。特に、奥歯のかみ合わせは溝に歯垢(プラーク)が残りやすい場所です。
◎仕上げ磨きの体制は?
1、寝かせ磨き

1~2歳におすすめです。大人が膝を少し開いて正座し、膝の上に子供の頭を乗せて磨いてあげてください。

2、座らせ磨き

3歳を過ぎたら、椅子に座らせて、後ろから頭を支えて磨いてあげてもいいです。
仕上げ磨きをするときは、子供の成長にあわせて、安全で快適な体勢で磨いであげましょう

◎仕上げ磨きを嫌がる場合は?
1、お気に入りのハブラシで磨く
仕上げ磨き用の歯ブラシには様々な種類があります。好きなキャラクターが描かれたものや、好きな色を選ばせてあげると、その歯ブラシで磨いてもらうことが嬉しくなるはずです。歯磨きが楽しくなる絵本や動画を見せるのもおすすめです。
2、仕上げ磨きの時間をなるべく短くする
仕上げ磨きをするときは、ついつい時間をかけてしまいがちですが、子供にとって、ずっと同じ姿勢で口を開けているのは大変な事です。数を数えながら仕上げ磨きをすることにより、歯磨きの終わりがわかると子どもも頑張れます。短時間で手早く終わらせることも心がけましょう。
最後に仕上げ磨きの完了の時期ですが、いつまですれば良い、という決まりはありません。子供が自分でしっかりと磨けるようになるまでは続けましょう。歯磨きが上手にできる年齢には個人差があるので、子供の成長に合わせて対応すると良いでしょう。

少なくとも、永久歯が生えてくる小学校1〜2年生までは仕上げ磨きを続けるのが理想です。    

奥歯は虫歯になりやすいため、一度仕上げ磨きをやめていても、奥歯が抜けて永久歯が生えてくる時期になったら、磨き残しがないかチェックしてあげるといいでしょう。 子供一人で奥歯までしっかりと磨けるようになっても、定期的に歯科検診を受けて、歯がきちんと磨けているか、虫歯がないかどうかをチェックしましょう!