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衛生士ブログ-DH天野


2018.03.28

こんにちは歯科衛生士の天野です。

今回は赤ちゃんの歯みがきについて説明します。歯が生えはじめたけれど磨いた方が良いのかと思われてるママさんもいらっしゃるのではないでしょうか?

赤ちゃんの歯は、生後5~8ヶ月頃から生えはじめます。2~3才で全ての乳歯が生え揃います。ただし、歯が生えはじめる時期には個人差があり、生後2ヶ月で生えはじめる子もいれば、生後9ヶ月を過ぎても生えてこない子もいます。

赤ちゃんの歯が生えてきたら、歯みがきをはじめましょう。最初は歯ブラシは使わず、ガーゼや綿棒を使って歯を拭くことからスタートします。
それでは、赤ちゃんの歯の生える時期別に歯みがきの方法をまとめてみました。
 下の前歯が生えはじめる時期の歯みがき
一般的には、最初に下の前歯2本が生えますが、下の前歯は唾液によって自浄されるので、歯が生えはじめたからといって、すぐに歯ブラシで磨く必要はありません。また、離乳食をスタートしていない時期であれば、食べカスも残りにくいので、歯みがきをしないとすぐに虫歯になるということもありません。

この時期は、歯をしっかり磨くというよりも、『歯みがきに慣れさせる』ことが大切です。口の中をママにでも触られるのは、赤ちゃんも不快に感じるものです。

赤ちゃんを仰向けに寝かせて、ママが口の中を見ることからはじめましょう。それに慣れてきたら、清潔なガーゼや綿棒を口の中に入れて、1日に1~2回程度、歯を拭いてあげてください。
 上の前歯2本が生え揃う時期の歯みがき
下の前歯2本が生えた後、上の前歯2本が生えてきます。その後上の前歯が4本生え揃う頃から、歯ブラシを使いはじめるとよいでしょう。
この時期になると、離乳食も進んでくるので、歯に食べカスが残りやすくなります。下の前歯に比べて上の前歯は唾液が届きにくく、ガーゼ磨きだけでは汚れが取れにくいことも、歯ブラシ磨きが必要になる理由の一つです。

歯ブラシを使うときは、いきなり磨くのではなく、まずは歯ブラシの感触に慣れさせるようにしましょう。ヘッド部分は小さくて、毛先が丸く、やわらかいものがおすすめです。

1才半を過ぎる頃には、自分で歯ブラシを握って口の中に入れられるようになりますが、赤ちゃんのうちは、ママやパパが赤ちゃんを寝かせて磨いてあげるようにしましょう。
 赤ちゃんにも歯みがきが必要な理由は?
赤ちゃんの歯も、大人と同じように虫歯になります。乳歯が生えはじめると、虫歯の原因となる『ミュータンス連鎖球菌』が活発に働いて虫歯になりやすくなります。赤ちゃんのうちから歯みがきをして歯を守ることが大切です。
 赤ちゃんの歯みがきの回数や、時間は?
大人は食事のたびに歯を磨くのが理想ですが、赤ちゃんは1日に1~2回の歯みがきでかまいません。離乳食がスタートする前は、1日1回でいいので、赤ちゃんの機嫌が

良いときや、時間に余裕があるときにガーゼや綿棒で磨いてあげましょう。
離乳食がはじまったら、できるだけ食後の歯みがきを習慣づけます。歯みがきができない時は、白湯を飲ませてあげると、口の中がすっきりしますよ。
最初は1本あたり5秒くらいかけて磨けば十分です。寝ている間は唾液の量が減って虫歯になりやすいので、寝る前の歯みがきを習慣づけることが大切です。
 赤ちゃんが歯みがきを嫌がる時はどうしたら良い?
1才までは、上唇の裏側から上前歯の歯茎へと伸びる上唇小帯が歯に近い場所に付着しているので、この部分を歯ブラシで磨くと、痛がったり出血したりして歯みがき嫌いなってしまうこともあります。歯ブラシが上唇小帯にあたらないように気をつけながら磨くようにしましょう。
歯みがきを嫌がるときは、無理強いをせず、楽しく歯みがきできるように根気強く促してあげてください。赤ちゃんの好きなキャラクターや絵柄が入った歯ブラシを使ったり、歯みがきが楽しくなるような絵本や動画を見せてから磨いてあげるのも良いですね。
何をしても歯みがきを嫌がる赤ちゃんには歯科医院でフッ化物塗布の治療を受けることもできます。一度相談してみてください。
 赤ちゃんの歯みがきを習慣づけて歯を守ろう
赤ちゃんは、歯が生える時期も違えば、歯みがきを好きになるか嫌がるかもそれぞれです。赤ちゃんの頃から歯みがきの習慣をつけておくことは、その後の虫歯予防にも大きく影響します。日頃から授乳のときなどに赤ちゃんの口の中をチェックしておき、歯みがきをはじめるタイミングを考えてみてください。
ママやパパが歯みがきをしてあげることは、親子のスキンシップにもつながります。歯みがきの後はたくさん褒めてあげて、赤ちゃんに『歯みがきは楽しい』と思ってもらえるようになると良いですね。