2018.03.07
歯科衛生士の高山です。
今回は睡眠時無呼吸症候群についてお伝えします。
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に無呼吸(10秒以上の気流停止)を繰り返しおこす疾患です。
呼吸が一時的に停止するため、十分な睡眠がとれず、日中の強い眠気や、倦怠感のため、仕事に身が入らなかったり、居眠り運転などの事故を招きます。また、酸素の取り込みが悪くなるため、高血圧や脳に悪影響を及ぼします。
このように睡眠時無呼吸症候群は、自身だけでなく、周りの人にも大きな影響を与えることになり、その有病率は全人口の2~4%といわれており、早期の治療が望まれます。
睡眠時無呼吸症候群の症状・所見
①いびき ②日中の過度の眠気 ③不眠 ④偏頭痛
⑤夜間多尿 ⑥肥満 ⑦高血圧、不整脈といった心血管系の合併症
この中で、「いびき」、「日中の過度の眠気」は重要で、「いびきが特にうるさい」、「いびきが途中で10秒~20秒止まることがある」などと指摘されたことがある方は、要注意です!
マウスピースを作ることが歯科医院での治療となります。
マウスピースを夜はめていただいて寝ると下顎を数ミリ前方に移動させることにより、舌も前方に移動させられ気道に空気が通るようになります。
この結果、眠りが深くなり、いびきも減り、朝の目覚めがすっきりするとともに、昼間の眠気がなくなります。マウスピースがてきると診断されれば、上下の型を取り、来院回数が2~3回で出来上がります。
病院で睡眠時無呼吸症候群と診断されれば、保険適用となります。
マウスピースは、顎関節症の方、中頭度までの歯周病の方にも装着できます。