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衛生士ブログ-DH宮本


2018.04.18

こんにちは!歯科衛生士の宮本です。
今回はマウスピースについてお話します。
マウスピースは寝ている間に歯ぎしりや食いしばりをすることによって歯へのダメージを減らすためのものです。
しかし、それだけではなく知覚過敏の症状が軽くなったり、歯がかけたり、詰め物などが取れやすい人にも効果があります。

歯ぎしりとは?
無意識のうちに上下の歯が当たり、異常に長い時間や強い力が歯自体にかかることです。
歯ぎしりは横に歯を動かすグライディング、歯をくいしばるクレンチング、歯をカチカチ合わせるタッピングがあります。
音が出やすいグライディングとタッピングは自分や他の人が気づきやすいですが、音が出ないクレンチングは自覚症状がほとんどない場合が多いので気づきづらいです。
正常な場合、食事の時間も含めて上下の歯が接触する時間は1日20分程度と言われています。
意識的に噛んでいる場合を除けば、普段は上下の歯が接触していないのが正常です。
しかし、無意識の時(特に寝ている時)は歯に過度の負担がかからないようにするための反射が働かないため、歯ぎしりで強い力が過度に歯や顎に加わることで自分の歯が壊れていきます。

マウスピースの効果は?
1.顎の痛み(顎関節症)に効果的
顎の関節は、頭の骨と顎の骨の間に関節円板という軟骨でできたクッションがあります。
歯ぎしりが強いと関節円板がダメージを受け、薄くなったり穴が開いたりして顎が痛くなります。
マウスピースを使うことによって顎の関節に加わる力を和らげ、顎の痛みを軽減する効果があります。

2.歯がしみる(知覚過敏)に効果的
歯がしみる知覚過敏の原因は、歯ぎしりにより歯の根元の表面の結晶構造が壊れ、楔(くさび)型にえぐれてしまうことや歯が揺さぶられて神経が過敏になってしまうことです。
マウスピースを使うことによって歯にかかる力を分散し、歯のえぐれや揺さぶりを防ぎ知覚過敏を改善する効果があります。

3.噛んだ時の痛みに効果的
歯ぎしりによって歯が揺さぶられると、噛んだ時に痛みを感じることがあります。
これは歯の根の周りにある歯根膜にダメージを与えるからです。
歯根膜には歯にかかった力をクッションのように和らげる働きや力を感じるセンサーがあります。
マウスピースによって歯根膜を安静にして、噛んだ時の痛みを少なくしていく効果があります。

4.歯のすり減り(咬耗)に効果的
歯ぎしりは上下の歯をすり合わせることによって、歯が磨り減り(咬耗)が起こり、エナメル質がなくなってしまい象牙質というところが露出してきます。
象牙質は感覚がある組織なのでしみる症状が出てくる人もいます。
マウスピースを使うことによって、歯を咬耗から守ることができます。

5.修復物の脱離に効果的
歯ぎしりが強い人は、プラスチックによる修復の後に欠けたり割れたりしてしまうことがあります。
また割れにくい金属による修復の場合、脱離しやすくなります。
プラスチックによる修復物は歯ぎしりのような強い力が長時間かかり続けると欠けたり、割れたりすることがあります。
マウスピースを使うことによって、プラスチックの詰め物を守る効果や金属の被せ物や詰め物の脱離を予防する効果があります。
心当たりのある人は一度歯科医院で相談してみましょう。