2018.05.30
歯科衛生士の高山です。
今回はエムドゲインについてご紹介します。
エムドゲインは、歯周病で溶けてしまった顎の骨や歯根膜などの歯周組織を再生させる歯周組織再生療法の一種です。「エムドゲイン・ゲル」というタンパク質の一種を歯根の表面に塗ることで、歯が生えてくるときと同じような環境をつくり歯周組織の再生を促します。エムドゲイン・ゲルの主成分は、「エナメルマトリックスデリバティブ」と呼ばれる、豚の歯胚組織からつくられたタンパク質の一種です。このタンパク質が、歯が生えてくるときと同じような環境を再現し、歯周組織の再生を誘導します。
エムドゲインは、世界の約40ヶ国以上で使用され高い安全性が実証されています。日本国内においては、2002年に厚生労働省の認可を受けています。
エムドゲインの最大のメリットは、歯周病によって失われてしまった歯周組織(歯槽骨や歯根膜など)を再生させることで、適切なブラッシングがしやすくなり、プラークや歯石が溜まりにくい形態にできることです。
これによって、歯周病の進行や再発のリスクを低減できます。
また、歯周病によって顎の骨が溶かされ、歯茎が下がることで歯が長く見えてしまうケースがありますが、エムドゲインで顎の骨を再生すれば歯茎も盛り上がるため、見た目の問題も改善されます。
詳しくはスタッフまでお問い合わせください。