2022.12.06
先日、医院全体で毎年参加している学術大会のウェブセミナーが行われました。
日本歯周療法集談会、JCPGです。
「歯を残すための総合力をつける!口腔を診る、全身を知る、人を観る(後編)」がテーマで、勉強させてもらいました。
まずは日本大腸肛門病学会専門医、山口トキコ先生による「オーラルヘルスが大腸の健康を守る」でした。
私達の分野では歯周病原菌が糖尿病などと相関関係が深いことは知られていますが、大腸の細菌叢(腸内フローラ)が糖尿病などの全身疾患にも影響を与えることを知りました。
他にも食物繊維をとることで唾液の中の抗体が増えることも知ることができました。
これらのことなどから、腸内フローラを整えることは、歯周病のことを考える際にも非常に有用で、食事指導にも重要となっていきそうです。
後半は「歯の健康を保つブラッシング指導と、それを効果的にする食事指導のあり方ーこれまでの歩み、これからの課題ー」というテーマで、丸森英史先生が講演してくださいました。
ブラッシング指導の難しさ、特に患者さんの普段の行動を変えていく難しさを再確認しました。
こちらが指導させて頂き、その場では改善できたとしても、それを自発的に継続していただくのはやはり、患者さん自身の意識自体を変えて頂く必要があり、自然とそのように方向づけしていくことは安易ではないと思いました。
衛生士さんによる症例もあり、当院の衛生士さんたちにとっても非常に参考になったと思います。
来年もまた参加したいと思います。