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衛生士ブログ-DH天野


2017.12.27

こんにちは歯科衛生士の天野です。

今回はドライマウスについてお話します。
ドライマウスとは、ストレスなどの様々な理由から口の中の唾液の分泌が少なくなり口の中が乾いてしまう症状のことです。原因や対策方法についてお話していきます。
1.ドライマウスの症状とは?
ドライマウスになると、唾液が出にくく感じたり、口の中が乾いていると感じられ『口やのどが渇く』『パンやクッキーが食べられない』『口臭がきになる』などの症状が現れます。人は一時的な緊張で口の中が乾いて感じることはありますが、通常は水を飲めば戻る程度の渇きです。常に口の中が乾いている状態が三ヶ月以上続いているという場合にドライマウスと診断されます。ひどくなると、口の中がうずくような痛み・ただれ・ひび割れ・出血などの症状が出ることもあり、注意が必要です。
唾液の役割について

普段、正常なときに唾液の役割を意識することは少ないと思います。しかし、唾液は重要な役割をしているのです。例えば、食べる・飲む・話すなどの口の働きを助け、口の中を細菌から守っています。また、虫歯や歯周病を防ぐ役割も持っているのです。
2.ドライマウスの原因
ドライマウスは、糖尿病・腎臓疾患・薬剤の副作用・老化・ストレスなど様々な要因により唾液が減ってしまうことで起こります。唾液が減ることの三大要因は『加齢』『常用薬剤の副作用』『噛む力の低下』です。では原因についてです。
2-1.柔らかいものが多い食生活
現代人は、柔らかい食事が多くなったために、口の周りの筋肉が衰え唾液が出にくくなっています。人間の体は、食品を噛む時にあごや舌の筋肉を使うことで唾液が分泌されるしくみとなっているため、柔らかい食品が増えたことで唾液が減り、口の中が乾きがちになってしまうのです。
2-2.ストレスの多い日々
リラックスしている時は唾液が出やすく、緊張している時は口の中が乾きます。一時的に緊張して口の中が乾くのは問題ありませんが、緊張とストレスが長く続くと口の中が慢性的に乾いてしまうのです。
2-3.加齢
加齢により口の筋肉が衰えると、唾液が分泌されにくくなり口の中が乾きます。また、加齢により猫背になると、あごが前へ出て鼻呼吸がしずらくなり口呼吸をするため口の中が乾きがちになるのです。
2-4.薬の副作用
様々な薬の副作用でもドライマウスは引き起こされます。花粉症の治療に使われる抗ヒスタミン剤、痛みを抑える鎮痛剤、感情の落ち込みや高ぶりに使用される抗鬱剤・抗精神剤・降圧薬や体内の水分を排出させる利尿薬など、原因となる薬の種類は多くあります。薬の添付書類に副作用が記載されていますが、この口の鈎『口渇』というのが、ドライマウスの症状です。高齢者にドライマウスが多いのは、服用薬が多くその副作用として症状が現れているからとも考えられています。
2-5.ドライマウスの原因となる疾患
ドライマウスを引き起こす主な疾患には、糖を含んだ尿が大量に排出され脱水状態になりやすい糖尿病・脳卒中、体を守る免疫に異常があり起こるシェーグレン症候群が挙げられます。また、ホルモンバランスの崩れによって起こる更年期障害もドライマウスを引き起こすよねです。
3.ドライマウスの予防法
3-1.お酒は適量に
アルコールが体内に入ると、利尿作用により水分が体外に排出され、身体は脱水症状を引き起こします。体が脱水症状を起こすと唾液の分泌量も減り、口の中も渇きやすくなるのです。健康のためにはも、アルコールの摂りすぎに注意し、お酒を飲むときは水も一緒に飲むようにするとよいでしょう。
3-2.ストレスを解消する
ストレスなどの緊張状態にあると、口の中は乾きやすくなります。ストレスが長く続くと慢性的な口の渇きになることがあるので、日頃からストレッチなどをしてストレスをため込まないようにしましょう。3-3噛みごたえのある食事をする
顎や舌といった口の周りの筋肉が衰えると、唾液の分泌がされにくくなります。普段からさきいかやみりん干し、茹でた豚もも肉、焼いた牛もも肉・乾パンや餅・油揚げ・たくあん・生の人参や、セロリ・アーモンドなどのナッツ類・かりんとうや煎餅など、噛みごたえのある食品をとるように心がけましょう。
まとめ
ストレス社会といわれている現代の症状であるドライマウス。早期発見や治療が大切ですので、少しでも気になる人は早めに治療を受けて、健康的な生活を取り戻してください。