2016.05.11
こんにちは!今回は歯の基本である噛むことについてお話しします。
突然ですが、みなさんは食事のときにひと口何回噛んでいますか?
やわらかく、あまり噛まずに食べられる食品が豊富な現代では、昔に比べて噛む回数が減ったと言われています。
噛ミング30(かみんぐさんまる)と言う言葉は聞いたことありますか?
実はこの噛ミング30の意味は、「ひと口30回以上噛んで食べること」を目標としたキャッチフレーズです。
厚生労働省が、十分に歯・口を使う「食べ方」を通じて国民の健康増進を図ろうというものです。
では、よく噛むことがどうして良いのでしょうか?
1、左右の歯でバランス良く噛むと,お口の中の働き(唾液がよく出る)がよくなり、口臭を防いだり、汚れがつきにくくなります。
2、ゆっくりよく噛むことで食べる量が減り(食べ過ぎを防ぐ)、生活習慣病予防につながります。
3、よく噛むと脳に行く血流量が増え、脳の活性化になり、反射神経や記憶力、集中力、判断力などが高まります。その結果、寝たきりや認知症の予防にもつながります。
4、心の満足が得られ(心が落ち着く)ストレス防止になります。
5、口の周りの筋肉が鍛えられ、言葉の発音がきれいになります。また、表情筋が鍛えられて表情がイキイキとします。 このようによく噛むことはとても良いことです! ですが、毎回一口30回を数えるのは大変だと思います…。
そこで、よく噛むための秘訣をお教えします。
1、食材は大きく、厚めに切る!
みじん切りや千切りよりは、乱切りなどのように大きめに切ったほうが、噛む回数が増えます。
2、歯ごたえのある食材を選ぶ!
食物繊維の豊富な食品(ごぼう、れんこん、たけのこなど)、ナッツ類(アーモンド、ピーナッツなど)、牛肉、豚肉、こんにゃく、たこ、いか、りんご、梨などがおすすめです。
3、水分を減らす!
食品は水分が少ないほうが、噛みごたえがあります。
料理に、揚げたり焼いたりすると加熱によって水分が減りますので、噛みごたえを増すことができます。
4、うす味にする!
味付けも噛む回数に影響します。
うす味にすると、素材自体のもち味を味わおうとします。「味」は食べ物ののうまみが唾液に溶け込んで、それが口の中に広がることで感じられるのです。
よく噛んで食べていても、左右どちらかのあごでばかり噛むのがクセになっていると、筋肉の使い方が偏り、顔のゆがみや、顎関節症の原因になったりします。
そのほかにも、頭痛や疲れ目、肩こりや腰痛などの体の不調を引き起こすことがありますので、注意しましょう。