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衛生士ブログ-DH天野


2016.12.14

歯科衛生士の天野です。

今回は私が今気になっています呼吸についてお話します。

冬のこの時期、気温が下がり空気が乾燥していますね。
鼻から吸って、鼻から吐く❗

鼻呼吸は体にいい!

  呼吸をするとき、自分が鼻呼吸か口呼吸なのかを気にする人は意外に少ないと思います。どちらで呼吸をしても、それほどの違いはないように思いますが、鼻は呼吸器で、口は消化器であることから、呼吸器ではない口を使って呼吸をするとさまざまな問題が生じます。

 鼻呼吸は、深く息を吸い込むことができるため酸素を体内に多く取り入れることができ、血行がよくなり、免疫力や集中力を高められます。また、鼻のなかの粘膜と鼻毛がフィルターとなり、空気中に漂うさまざまな病原菌の50~80%を鼻の粘膜に吸着させます。つまり、鼻は空気清浄機の役割をして病原菌から体を守っているのです。

 一方、口呼吸は、病原菌がダイレクトにのどの粘膜まで入り、全身に運ばれます。そのため、風邪やほかの感染症を誘発しやすくなります。

 また、口呼吸を続けていると、口のなかがか乾燥して、虫歯菌や歯周病菌が増え、病気にかかりやすくなります。それにともない、口臭も強くなります。口のなかは細菌の温床で、細菌が肺に入り込むと肺炎を発症するなど、口呼吸は万病のもとといえます。
口呼吸は顔の表情にも影響

  口呼吸によってあごや唇の筋力が衰え、だんだんと口角が下がり、顔の表情が乏しくなるだけでなく、ほうれい線ができやすくなるといわれています。また上あごの発育が悪くなり、あごが小さくなるため歯並びにも影響し、舌の位置も下がってしまいます。

 高齢者の場合は、口の周りの筋力の衰えは誤嚥性肺炎の原因にもなります。睡眠時無呼吸症候群も口呼吸が原因の一つだといわれています。鼻呼吸は、顔全体を引き締め、あごのたるみも解消し、アンチエイジング効果も期待できます。
口呼吸になる原因と改善法
1. 口の周りの筋力不足
 口の周りの筋肉を鍛えるために、できるだけ大きな口を開けて、ゆっくりと「あいうべ」と発音すると舌の力も強くなります。

 口呼吸を続けていると表情筋や舌をのどの奥に引き込む筋力が鍛えられず、舌先で前歯を押すようになります。その結果、押された歯は前に飛び出し、あごの下の筋肉がたるむ原因にもなります。「あいうべ体操」で口呼吸を予防・改善しましょう。
2.歯並びが悪い
 矯正器具をつけるものやマウスピースを使う歯列矯正により、歯並びを治すのも効果があります。
3.慢性的と鼻づまり

 耳鼻科での治療が必要です虫歯菌などによって副鼻腔炎を起こしたときは、歯科での治療も必要なことがあります。
4.口呼吸がクセ

 クセを直すのは難しいですが、少しでも鼻呼吸ができるようなら、呼吸をするときに意識して鼻呼吸して下さい。
5.寝る姿勢

 仰向けで体に負担がかからない姿勢がよいです。うつ伏せ寝や左右どちらかに片寄った寝方は、歯並びを悪くします。

 まずは、鼻呼吸を意識し、口を閉じて、鼻から 吸った息をそのまま鼻から吐く訓練をしてみましょう。